内容確認・更新:2026年11月5日
中学受験の理科が覚えられないときは、用語の暗記、仕組みの理解、図表の読み取り、計算を分けて復習します。一問一答を増やすだけでは、実験問題や計算問題のつまずきが残ることがあります。まず答案から、どの作業で止まったかを確認しましょう。
ここでは、家庭で使える確認の手順と復習例を紹介します。学習の配分は塾の進度や本人の課題に合わせて調整してください。
「覚えられない」を4つに分ける
| 種類 | 答案に出やすい状態 | 復習の例 |
|---|---|---|
| 用語・知識 | 名称が出てこない、似た言葉を取り違える | 図と名称を対応させ、見ないで答える |
| 仕組み | 言葉は知っているが理由を説明できない | 原因と結果を矢印でつなぐ |
| 図表・実験条件 | グラフの軸や変えた条件を見落とす | 単位、条件、比べる対象に印を付ける |
| 計算 | 数量の関係や単位が分からない | 図と式を並べ、数の意味を説明する |
たとえば用語は答えられるのに実験の考察が空欄なら、暗記量だけの問題とは限りません。反対に、考え方は合っていても名称を知らなければ、必要な知識の確認が先です。
生物・地学・化学・物理で復習の形を変える
| 分野 | 確認したいこと | 家庭でできる練習 |
|---|---|---|
| 生物 | 名称と特徴、働きを結びつけられるか | 図のラベルを隠し、名称と特徴を一つ答える |
| 地学 | 観測する場所・時刻・向きを区別できるか | 図に東西南北や観察時刻を書き込む |
| 化学 | 実験の条件と結果を対応させられるか | 変えた条件/そろえた条件/結果を表にする |
| 物理 | 力や電流などの関係を図で捉えられるか | 図に数値と単位を書き、式の意味を説明する |
同じ分野の中にも暗記・理解・計算があります。「生物は全部暗記」「物理は全部計算」と決めず、解けなかった問題の要求に合わせます。
知識は「見る→隠す→答える→使う」で確認する
- 教材の図や説明を読み、内容を確認する。
- 教材を閉じて、名称や特徴を自分の言葉で答える。
- 答えられなかった部分だけを見直す。
- 短い問題で、どの知識を使うか判断する。
- 別の日にも確認し、まだ曖昧な内容を記録する。
ノートをきれいに写す時間と、覚えたことを自分で取り出す時間を分けます。一度に広い範囲へ進むより、次の授業で必要な内容など、確認する範囲を小さく設定してください。
例題:てこの問題を「暗記」と「計算」に分ける
重さを考えない棒のてこで、支点の左10cmに30gのおもりをつるします。右15cmの位置に何gのおもりをつるすと、水平につり合いますか?
答え:20g。左側は30×10=300。右側を□gとすると、□×15=300なので、□=20です。左右ともおもりを下向きにつるす条件です。
「おもりの重さ×支点からの距離」を左右でそろえる関係を使います。式を書けないなら図で支点と距離を確認し、30×10まではできるなら、その後の割り算や単位を見直します。棒の重さを考える場合や複数のおもりがある場合は条件が増えるので、まずこの基本形から確かめます。
実験問題は、結果だけでなく条件を書く
実験を読んだら、次の3つを表にします。「何を調べたいのか」と「何を変えたのか」が対応しているかを確かめる練習です。実験手順を暗記するだけでなく、比較の意味を説明できるかを見ます。
| 項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 調べたいこと | 何と何の関係を確かめる実験か |
| 変える条件・そろえる条件 | どの条件だけを変え、ほかに何をそろえたか |
| 結果と考えられること | 実際に観察した結果/その結果から言えること |
問題文にない条件を勝手に補わないことも大切です。グラフなら、縦軸・横軸・単位・目盛りを先に読み、同じ条件の値を比較します。
1週間の短い復習プラン
| 回 | 取り組む内容 | 確認 |
|---|---|---|
| 1回目 | 授業の範囲から用語・図・計算を分類 | どれが苦手か分かる |
| 2回目 | 覚えたい図や用語を隠して答える | 自分の言葉で答えられる |
| 3回目 | 実験の条件整理か基本計算を1題 | 条件と式の意味を説明できる |
| 4回目 | 別の日に前の内容を確認 | 解説なしで再現できる |
短い学習でも、毎回ただ読むだけにせず「答える」「図に書く」「説明する」のどれかを入れます。できた項目は確認の間隔を空け、曖昧な項目を次の復習へ回します。
よくある質問
理科は6年生から暗記すれば間に合いますか?
分野や現在の理解によります。知識だけでなく実験の考察や計算もあるため、一律に直前でよいとは言えません。未習得の範囲を整理して、担当の先生と配分を決めます。
一問一答と問題演習はどちらを優先しますか?
用語が出てこなければ知識の確認、用語は分かるのに使えなければ問題演習を組み合わせます。間違え方に合わせて比率を変えてください。
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